雪柳

思いつく言葉を並べたら、一つの世界が生まれました。

隣の世界

「辛いかな 」「怖いだろ」

影より側で囁く小人

笑う人世の悲しき灯

永久の英知は腐り落ち

かの代弁は聞きもせず

赤い雛罌粟一つ散り

踏みしめた足は薔薇色に

痛み隠した胸の戸は

刺しても刺しても蠢いた


「あれを見よ」「何だろう」

見えるものが見えない世界

人と自分の違う世界

違う互いに違うから

この世は本当に美しい