雪柳

思いつく言葉を並べたら、一つの世界が生まれました。

ちいさな窓

無限に広がる窓に夢中になって

覗き込んでばかりの君の世界は

片手に収まる程度に小さくて脆い


でも君はその窓の無限さが曖昧だと気づかずに

ただひたすらに覗き込むんだろう


その窓を私が壊したならば

君の世界も壊れるだろうか


君の世界も変わるだろうか


君も壊れるだろうか

思考を放棄する理由

先生は言う

「人は平等には生きられない」と


先生は言う

「ただ一つ平等に与えられたものは時間だ」と


先生は言う

「だから時間は大切にしなさい」と


問う

「時間という概念は人間が作り出した妄想ではありませんか?」と


問う

「あてがわれた数字は実は暗号ではないのですか?」と


問う

「そもそも平等である必要があるのですか?」


先生は言う


「自分で考えなさい」



だから皆時間を大切に使う

私はクレヨン

例えるなら赤に

例えるなら青に

例えるなら黄に


私はなりたいから


そうすれば紫に

そうすれば緑に

そうすれば朱に


変われるだろうから


だから私は黒になりたい